MS916/MS926シリーズ
Bluetooth SPPプロファイル + RSWedgeセットアップ

ボタン名 < MAIN MENU >での役割 備考
トリガーボタン 項目の決定 本体正面、画面下の大きなボタン
アップボタン 1つ上の項目への移動またはパラメータの変更 本体側面、グレーのボタンの上側
ダウンボタン 1つ下の項目への移動またはパラメータの変更 本体側面、グレーのボタンの下側

  • MS916-8UBB00-SG
  • MS916-8UBU00-SG
  • MS926-UUBB00-SG
  • MS926-UUBU00-SG

RSWedge™ Unitech版は、バーコードリーダーに割り当てられているCOMポートからのデータを受信して、キーボードデータに変換するためのキーボードウェッジソフトウェアです。

RSWedge™ Unitech版を使用することで、シリアル通信に対応していないソフトウェアに、QRコードから読み取った日本語(かな、カナ、半角カナ、漢字、その他の全角文字)を直接入力することができます。

  1. 次のフォームから、RSWedge™ Unitech版のセットアップファイルの送付依頼を行うことができます。必要事項を入力して送信し、セットアップファイルを入手してください。

    RSWedge™ Unitech版 送付依頼フォーム 

  2. 「Setup.exe」を右クリックします。

  3. 「管理者として実行」をクリックします。「管理者として実行」が無い場合は、単にダブルクリックして実行してください。

  4. 「次へ」ボタンをクリックして続行します。

  5. 「同意する」を選択して、「次へ」ボタンをクリックして続行します。

  6. 「次へ」ボタンをクリックして続行します。

  7. 「次へ」ボタンをクリックしてインストールを開始します。

  8. インストールが完了したら「閉じる」ボタンをクリックしてセットアップウィザードを閉じて設定完了です。

  1. トリガーボタンを長押ししてバーコードリーダーの電源を入れます。
  2. アップボタンダウンボタンを同時押し(または同時長押し)して< MAIN MENU >に入ります。
  3. < MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
  4. GENERAL SETTING」内の「FAC Default」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
  5. Restore to FAC Default ?」画面で「Yes」を選択して決定します。
  6. しばらく「Restore to FAC Default ...」画面が続き、ブザー音と共に初期画面に切り替ります。この操作で、Bluetooth通信情報を含む、バーコードリーダーのすべての設定情報が消去され、出荷時デフォルトに復元されます。
  7. < MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
  8. GENERAL SETTING」内の「Scanner Type」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
  9. SCANNER TYPE」のパラメータを「BT SPP (Slave)」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
  10. 一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
  11. 一番下の「Exit = 」に移動し、決定してメイン画面に戻ります。
  12. Scan..」が表示されている初期画面で、ダウンボタンを押しながらトリガーボタンを押して、ペアリング待機画面に入ります。ペアリング待機画面では、バーコードリーダーのBluetooth名「MS9x6-xxxxxxxxxx」と「Ready to Pair」が表示されます。

    このペアリング待機画面は3分間継続します。この3分間の間にペアリング作業を完了してください。

  1. 左下の「Windows マーク(スタート)」、「設定」の順にクリックします。

  2. デバイス」をクリックします。

  3. Blueoothのスイッチを「オン」にします。

  4. Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」をクリックします。

  5. Bluetooth」をクリックします。

  6. バーコードリーダーのペアリング待機画面に表示されているデバイス名と同じ「MS9x6-xxxxxxxxxx」をクリックしてペアリングを開始します。 ※初期化直後はデバイス名がPCに表示されるまでに時間がかかる場合があります。

  7. 完了」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

    画面上には「ペアリング済み」が表示されますが、この時点では、ホストPCとバーコードリーダーの接続は完了していません。

  8. その他の Bluetooth オプション」クリックして開きます。

  9. COM ポート」タブを開くと、バーコードリーダーに割り当てられているポートの一覧が表示されます。後ほど「SPP Dev」の表示されているCOM番号を使用します。

  1. 左下の「Windows マーク(スタート)」、「設定」の順にクリックします。

  2. 左のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選択し、Blueoothのスイッチを「オン」にします。

  3. その他のデバイスを表示」をクリックします。

  4. Bluetooth デバイスの検出」を「詳細」に変更します。「規定」になっている場合、SPPデバイスの検出ができません。

  5. 前の画面に戻って「デバイスの追加」をクリックします。

  6. Bluetooth」をクリックします。

  7. MS9x6-xxxxxxxxxx」をクリックしてペアリングを開始します。

  8. 完了」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。MS916/MS926側は、ペアリング待機画面からメイン画面に自動的に戻るまで操作しないでください。

    画面上には「ペアリング済み」または「未接続」が表示されます。この時点では、ホストPCとバーコードリーダーの接続は完了していませんが問題ありません。

  9. その他のデバイスを表示」をクリックします。

  10. その他の Bluetooth 設定」クリックして開きます。

  11. COM ポート」タブを開くと、バーコードリーダーに割り当てられているポートの一覧が表示されます。RSWedgeは、「SPP Dev」のCOMポート番号に接続するよう設定する必要があります

  1. 手順①でインストールした RSWedge™ Unitech版 (以下、RsWedge) を、デスクトップのショートカットやインストールフォルダ内の実行ファイルから実行します。

  2. 通信設定ポートに、手順③で確認したバーコードリーダーに割り当てられている「ポート番号」を選択します。

  3. 受信設定データ間隔に「2000」(最大値)を入力します。

  4. 送信設定に「モード 1」を選択します。

  5. 設定を適切に変更したら「開始」ボタンをクリックしてバーコードリーダーとの通信を開始します。

  6. RSWedgeとバーコードリーダーとの間で通信が確立すると、「中止」ボタン以外はグレーアウトします。

  7. RSWedgeは、バーコードリーダーが読み取ったデータを、あたかもキーボードで入力したようなデータに変換します。

    キーボード入力可能なソフトウェアを実行し、入力開始場所にカーソルを合わせてバーコードを読み取ると、データを直接入力することができます。

ここでは、改行(Enter)キーをタブ(Tab)キーに変更するやり方を掲載します。

  1. RsWedgeの画面をアクティブ(最前面)の状態にしてからバーコードを読み取ると、RSwedgeの受け取ったデータが出力文字列 (文字列表示)に入力されます。データの最後の<CR>が改行キーの部分です。

  2. RSWedgeが通信中だと設定の変更ができないため、「中止」ボタンをクリックして通信を終了します。

  3. 最初に改行キー「<CR>」を削除するための設定を行います。受信設定の「終了コード」ボタンをクリックします。

  4. 文字コード内の「CR」をダブルクリックします。ダブルクリックすると受信終了コードに追加されます。間違ったコードをダブルクリックした場合はバックスペースキーなどで削除してください。

  5. 「OK」ボタンをクリックします。

  6. RSWedgeのメイン画面に戻ったら、終了コードの右側の「削除する」チェックボックスをチェックします。これで終端の<CR>は削除されます。

  7. 続いて、削除した<CR>の代わりにTabを設定します。付加コード設定の「終了コード」ボタンをクリックします。

  8. 下側の仮想キーコード(Windows機能キー)から「TAB」をダブルクリックします。ダブルクリックすると付加コード (後)に追加されます。間違ったコードをダブルクリックした場合はバックスペースキーなどで削除してください。

    ここで、他のキーや追加の文字を設定することもできます。ここで設定したキーや文字は、バーコードデータの終端に追加された順番で送信されます。

  9. 「OK」ボタンをクリックします。

  10. 「開始」ボタンをクリックしてスキャナの通信を開始します。バーコードリーダーとのあいだに通信が確立すれば設定完了です。

  11. バーコードをスキャンして終端がTABキーに変更されているか確認してください。

ここでは、日本語を含むQRコードを読んだときに文字化けして出力される場合の対処方法について掲載します

対象となるのは、次のようにRSWedgeをアクティブ(最前面)な状態で読み取った時に、画面下部の入力コードの16進表示・文字表示の双方にデータが入り、かつ文字化けしている場合です。

入力コードの片方にしかデータが入らなかったり、RSWedgeを実行していなくてもデータ入力ができる場合は、RSWedgeとバーコードリーダーが正常に通信できていませんので再設定してください。

  1. RSWedgeが通信中だと設定の変更ができないため「中止」ボタンをクリックして通信を終了します。

  2. UTF8→SJIS変換の値を「なし」の場合は「あり」に、「あり」の場合は「なし」に、それぞれ逆の値を選択します。

  3. 「開始」ボタンをクリックしてスキャナの通信を開始します。バーコードリーダーとのあいだに通信が確立すれば設定完了です。

  4. バーコードをスキャンして文字化けが解消されているか確認してください。

QRコード内に改行コードが含まれている場合、バーコードリーダーとRSWedgeを適切に設定する必要があります。とくに改行コードとして<LF>が含まれている場合には注意が必要です。

QRコード内に含まれている改行コードは、作成するソフトウェアや環境によって次の3つのパターンが存在します。

  • 改行コードが「<CR>」

  • 改行コードが「<LF>」

  • 改行コードが「<CR><LF>」

  1. まず、バーコードリーダーの設定を変更します。QRコード内の改行コードと同じターミネーターを次のバーコードからスキャンしてください。特殊な事例として、QRコードデータが改行コードで終わっている場合は、なしをスキャンします。

    ターミネーター「CR」

    ターミネーター「LF」

    ターミネーター「CRLF」

    ターミネーター「なし」

  2. 続いて、RSWedgeの設定を変更します。RSWedgeが通信中だと設定の変更ができないため「中止」ボタンをクリックして通信を終了します。

  3. 受信設定の「終了コード」ボタンをクリックします。

  4. QRコードデータに含まれる改行コードと同じ文字をダブルクリックします。たとえば、QRコード内の改行コードが<LF>の場合は「LF」をダブルクリックします。

    ダブルクリックすると受信終了コードに追加されます。間違ったコードをダブルクリックした場合はバックスペースキーなどで削除してください。

  5. 「OK」ボタンをクリックします。

  6. RSWedgeのメイン画面に戻ったら、終了コードの右側の「削除する」チェックボックスをチェックします。

  7. 付加コード設定の「終了コード」ボタンをクリックします。

  8. 下側の仮想キーコード(Windows機能キー)から「ENT」(Enterキー)をダブルクリックします。

    ダブルクリックすると付加コード (後)に追加されます。間違ったコードをダブルクリックした場合はバックスペースキーなどで削除してください。

  9. 「OK」ボタンをクリックします。

  10. 「開始」ボタンをクリックしてスキャナの通信を開始します。バーコードリーダーとのあいだに通信が確立すれば設定完了です。

  11. RSWedgeがアクティブ(最前面)な状態で読み取ると、すべての改行コードが[ENT](Enterキー)に変換されているとこが確認できます。

「Windows 10 バージョン 2004」以降のOS上で、「Microsoft IME」を文字入力ソフトウェアとして使用しているとき、この事象が発生する場合があります。この事象が発生した場合は、次の手順で Microsoft IME を以前のバージョンに戻してください。

  1. 「Windowsマーク(スタート)」→「設定」→「時刻と言語」に進みます。

  2. 左側のメニューから「言語」をクリックして進みます。

  3. 優先する言語の「日本語」をクリックします。

  4. 「オプション」ボタンをクリックします。

  5. キーボードの「Microsoft IME」をクリックします。

  6. 「オプション」ボタンをクリックします。

  7. 「全般」をクリックします。

  8. 互換性の「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチをオンにします。

  9. 「はい」ボタンをクリックして続行します。

  10. 「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチがオンになれば設定完了です。

  1. 「Windowsマーク(スタート)」→「設定」→「時刻と言語」に進みます。

  2. 「言語と地域」をクリックして進みます。

  3. 日本語の「…」をクリックし、表示されたメニューから「言語のオプション」をクリックします。

  4. Microsoft IMEの「…」をクリックし、表示されたメニューから「キーボードオプション」をクリックします。

  5. 「全般」をクリックします。

  6. 互換性の「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチをオンにします。

  7. 「OK」ボタンをクリックして続行します。

  8. 「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチがオンになれば設定完了です。

QRコード内に含まれる文字数が多い場合、RSWedgeの標準設定では待ち受け時間が短いため、データの受信が途中で終了してしまいます。次の操作でRSWegdeの受信待ち受け時間を延長します。

  1. RSWedgeが通信中だと設定の変更ができないため、「中止」ボタンをクリックして通信を終了します。

  2. 受信設定の「受信待ち時間」に「2000」(最大値)を入力します。

    2000 ms = 2 秒。QRコード読み取り後に2秒間の受信待ち時間が発生します。1つのQRコードを読み取ったら、データがすべて出力されるまで、次のQRコードを読み取らないでください。

  3. 送信設定に「モード1」を選択します。

    「モード1」に変更すると、業務ソフトウェアなどのjavascriptやAPIによるキーフックが反応しなくなります。ご注意ください。

  4. 開始」ボタンをクリックしてスキャナの通信を開始します。バーコードリーダーとのあいだに通信が確立すれば設定完了です。